食べたら種から育てる!ドリアン栽培
みなさんはドリアンを食べたことありますか?
ドリアンはウンコみたいな酷い匂いと聞いたことあるかもしれません。間違ってはいませんが、味はやはり果物の王様たる絶品です。
ウンコの匂いの向こうにある芳醇な香り、滑らかな触感、濃厚な甘み。ちなみ味はトウモロコシを濃厚にした感じです。なかなか賛同してくれる人はいませんが。
おいしい果物は育ててみたくなるのが人の性。種を捨てるのももったいないので育ててみましょう。
ドリアンの種を入手しよう!
一番手っ取り早い入手方法はドリアンを食べたときに出てくる種を取っておくことです。東南アジアならどこかしらで売っています。
マレーシアなら一玉200円から1,000円です。クアラルンプール近郊だと旬は6月から8月だといわれています。
クアラルンプール観光のついでだと中華屋台の立ち並ぶジャランアローでドリアン屋台を見つけるのが手っ取り早いのですが、高いです。一切れ500円から1,000円もします。
ドリアンは検疫的に日本持ち込み可能ですが、検査は必要になります。ただ、どうやって梱包しても匂いは漏れるので食べてから種で国内に持ち込むのをお勧めします。
日本では手に入りにくいですが、ネット通販なら一玉3,000円~6,000円、新宿歌舞伎町の八百屋なら8,000円といったところです。
発芽させよう!
果肉を食べたらしっかり水洗いをしましょう。頑張っても匂いは取れませんので適当に。
水につけておけば数日で割れ目ができて、しばらくするとカシューナッツみたいな芽が出てきます。
飛び出てきた側の先端から根っこが出てくるので、土に植え替えるときはその先端を埋めるようにして下さい。下の写真では種を埋めてしまっていますが、これは良くない植え方です。
むしろ次の写真のように植えると良いでしょう。葉っぱが出るまでは種に栄養が残っているので種は無理に外さずに。
ちなみに土や鉢はスンガイブローの園芸店で買いました。
https://rio114.hatenablog.com/entry/fruits/sungai-bulohrio114.hatenablog.com
栽培開始から一ヶ月
種を水につけ始めてから一ヶ月、葉っぱが立ち上がってきました。
薄い黄緑色で葉っぱの裏には銀色の毛が生えています。
茎の曲がりはそのうちある程度伸びてきます。
栽培開始から三ヶ月
小判のような葉っぱが青々と茂ってきます。
栽培開始から2年
半年ほど葉っぱを完全に落としていた期間がありましたが、2年ぐらいでだいぶ大きくなりました。水はたっぷりやっているつもりですが、葉っぱの先端が乾いてしまっているのが悩みどころです。
生育条件
これまでの観察によると、乾燥には弱いです。朝晩、たっぷり水をやりましょう。また同じ鉢に別の植物を植えるとそっちに水分とられるのか著しく乾燥します。
また、熱帯の果物なだけあって寒さにはすこぶる弱く、日本の気候の露地栽培では結実しないそうです。
クアラルンプールなら、水やりだけ気を付けて外にほったらかしておけばOK。
写真の大きさまで育ったら鉢から出して上げたほうが良いと思います。ここまでになると根は鉢いっぱいに蔓延って十分に栄養を吸収できない状態になっていると考えられます。
果実の見た目の荒々しさとは裏腹に、窮屈な鉢植えでは弱ってしまう繊細さを感じました。やはり果物の王たるもの、南国の大地でのびのび大きく育たなくてはならないのです。